水曜朝の初級コースで使用しているテキスト『今日からはじめる台湾華語』の著者樂大維先生から、台湾で出版されたご著作を2冊寄贈して頂きました。
どちらもとてもいい本なのでこちらで紹介させてください。
1冊目は『大家學華語 華語を学ぼう日語版』

樂大維 著 瑞蘭國際出版 360元
全体の構成は
第1章 発音
第2章 単語
第3章 フレーズ
となっており、ゆっくり、しっかりと学んでいきたい人におすすめです。
この本の一番の特徴は
注音符號という発音記号の導入がとても丁寧だという点です。
中国語を学ぶためには、漢字の発音を表す記号を覚えないと前に進めません。
台湾では、漢字の発音は注音符號を使って表します。
例えば、
你好 は ㄋㄧˇ ㄏㄠˇ
謝謝 は ㄒㄧㄝˋ ˙ㄒㄧㄝ
といった感じです。ご覧の通り、これを一人で覚えていくのはなかなか大変です。(台湾では子どもでも書けますが…)
このテキストは本文全128ページのうち、第1章にあたる68ページがこの注音符號の説明と練習に当てられ、自分で書いて練習しながら身につくようになっています。
「書いて覚える!」というのはこの本の基本コンセプトのようで、
第2章も練習用のマス目が用意されています。第2章ではよく使う単語をもとに台湾の漢字を学んでいきます。
日本の現在の漢字(新字体)とも中国の漢字(简体字)とも少しちがう台湾の漢字(繁體字または正體字)、実際に手を動かしてみるとなーるほど!となりますよ。
たとえば、
中国語で「こんにちは」は、もちろんニーハオですよね。
中国の漢字ではでは你好と書きますが、
台湾では、相手が男性か女性かで你好と妳好を使い分けます。
日本の旧字体のような「來」などは意識して一回書かないと頭に残らないですよね。
また、日本では使わない「找」なども台湾では日常的に見かける漢字です(意味は「さがす・お釣りを返す、など)。大人になって新たに漢字を覚えるとなると、しっかり手を動かすのが一番記憶に残るようです。
第1章、第2章で基礎が固まって、そろそろ実際に話してみたいな~と思うころに第3章が始まります。
第3章では、簡単でよく使うフレーズを練習します。
最初は漢字2字のフレーズから。中国語ってたった漢字2、3文字で会話できるんですよ。
例えば、
105ページ、
”ご飯は食べましたか?”
”いいえ、まだです。”
このやりとり、中国語だと
”吃了嗎?”
”還沒。”
簡単でしょう?これなら挫折しないで続けられそうですね。
まとめ
樂大維先生による台湾華語入門テキスト 『大家學華語華語を学ぼう日語版』をご紹介しました。
発音記号や漢字からしっかりと積み上げて、簡単なフレーズまでゆっくり学んでいきたい人にはとても良い本だと思います。
もう一冊紹介しようと思ったのですが、長くなってきたのでまた次回。
次にご紹介する本は
『職場華語 一點就通! 職場で役立つ台湾華語』
樂大維 著 文光圖書 400元
です!