TOCFL Band B リスニング:状況把握を心がけましょう
TOCFL のリスニング問題苦手な人も少なくないと思います。
リスニング問題と普通の会話の最大の違いは、コンテクスト(どういう状況でその会話が行われているのか)が与えられないということです。
日常会話で、店員さんが話しかけてくる言葉は、だいたい察しがつきます。これは「お店」というコンテクストがあるからです。
一方、リスニング問題は、コンテクストが与えられません。つまり、唐突に談話が始まり、あっという間に終わってしまいます。うっかりしていると、「なんの話題か」ということが分からなくて、あとから説明を聞くと「あーそういうことか、それなら分かったのに…」となることがしばしばあります。
テストの談話はリアルの談話とは異なるものだと割り切りましょう。そして、テスト向けの聞き方をしましょう。
具体的には、状況を説明する言葉をキャッチすることに注力しましょう。
たとえば、
最初の発話が「我是 ,我現在不方面接電話」だったら、「これは留守電だな」と状況が把握できます。
最初の発話が「同學們,今天晚上的~~~」
だったら、「場所は教室、テーマは何かの予定だ」と状況把握できます。
問題のイントロの部分も注意して聞きましょう。
「請聽這一段話,然後回答下面幾個問題」
というのがノーマルな導入文ですが、問題によっては、
「請聽這一段天氣報告,然後回答下面幾個問題」
のように前もって話題や状況を提示してくれることもあります。
これらは全てTOCFLオフィシャルサイトの模擬試験BanbBにでてきます。
ノートテイキングを練習して備える
最後の2問は時事問題、社会問題など割と込み入った内容で分量も長くなります。
この問題で、集中力が持続できない、全体の意味がくみ取れない、という人は、メモ取りを工夫してみると良いと思います。メモ取りには少し練習が必要ですがこれを少しやるだけでだいぶ心理的に楽になると思います。
メモ取り、ノートテイキングの方法は、通訳技法に関する情報を検索してみるとたくさん出てきます。
ただ、メモはあくまでもサブ的なもので、
メモに気を取られ過ぎないようにしましょう。