TOCFL対策:Band A 入門基礎級の閲読問題


Band A 入門基礎級の読解問題は全部で50問あります。そのうち、最初の40問がイラスト問題です。そのあと空欄補充問題が5問続き、最後に読解問題が5問あります。最後の読解問題は初級レベルとしてはかなり手ごわい問題です。前半のイラスト問題をテンポよくこなして、最後の読解問題に時間をかけるようにペース配分することが重要です。

第1部:イラスト選択

設問ごとに短い文と3枚のイラストがあります。文の内容にふさわしいイラストを1枚解答として選択します。

第2部:文選択

設問ごとに1枚のイラストと3つの短い文があります。イラストの内容にふさわしい文を解答として1つ選択します。

第3部:イラストをもとに空欄補充

設問ごとに1枚のイラストと空欄を含んだ短い文があります。イラストの内容に合うように3つの選択肢のなかから1つを解答として選びます。

イラスト問題に共通して言えることは、絵で表しにくい事は設問になりにくいという点です。(たとえば、した、している、したい、したことがある、はずだ…など、いわゆるモダリティやアスペクトに関わる事柄)。

また、入門初級レベルということで、使用できる単語の範囲も限られています。

このような制約のなかで多く出題されるのは、

位置関係 ~の上に…がある など

時間 今日は30分早く起きた など

日付 「あしたは学校だ」といってカレンダーから正解を選ぶ など

装い その女性はスカートをはいている、髪が長い など

漢字が分かる日本語話者にとって、このレベルでの単語は非常に有利です。今年、昨天、學校など、日本語と意味が同じ単語が多くあります。オフィシャルサイトの華語八千詞の準備級、入門級、初級から日本語と漢字が異なるものをチェックしておけば大丈夫です。

華語八千詞はTOCFLの各級ごとの出題範囲に含まれる単語をエクセルシートにまとめたものです。単語のおさらいにはこれを使うのが最適です。

第4部:空欄補充

100字程度の文章のなかに空欄が5か所あります。選択肢6つのなかから適当なものを選びます(したがって、選択肢はひとつ余ります)。選択肢は単語よりはすこし長いフレーズです。第4部全体で文章は1題だけなので、読む分量は少なめです。

読むときに意識する点として、

因果関係 ~だったので…した

前後の脈絡 ~のあとで…した、など)

などに気を付けながら読むのが良いでしょう。

第5部:読解問題

設問ごとに150字程度の文章を読みます。設問に対して、4つの選択肢の中からふさわしいものを選びます。全部で5題あります。

設問は、「この文章の意味は何か、何を伝えようとしているか」「筆者の意見は何か、何が良いと考えているか」のような質問が多いので、主張や結論を読み取るつもりで読み進めると良いでしょう。

一番手ごわいのはその分量です。中国語の学習を始めて1年程度の学習者にとってこれだけの量の文章を集中して読むのは大変だと思います。

そのため、このセクションにじっくり時間をかけられるように、前半の部分をテンポよくこなしておくことが肝心です。第3部までのイラスト問題は、模擬問題をやって形式に慣れておけば解答に時間はかからないようになります。試験全体のペース配分が第5部の成否の鍵となると言えます。