前回の投稿に続いて、台湾で出版された中国語のテキストをもう一冊紹介します。こちらも日本語で解説がついています。

前回の投稿

今回ご紹介するのはこちらです。

職場華語一點就通 
職場で役立つ台湾華語
樂大維 著  文光圖書有限公司400元

職場華語一點就通 職場で役立つ台湾華語
樂大維 著  文光圖書有限公司400元

表紙の帯にあるように、ある程度場面を絞って、よく使う表現をまとめた使うフレーズ集です。

しっかり腰を据えて中国語を学ぶ時間のないビジネスパーソンでも、ひとことで同僚や取引先の台湾人とのコミュニケーションを円滑にするフレーズがまとめられています。


お教室や語言交換などでは、これをもとにして先生が文法の解説を加えながら話を展開させていくという使い方もできそうです。

コラムで読解の力試し

一番読んでもらいたいのは各セクション終わりにある專欄(コラム)です。

樂先生の台湾コラムの面白さは、日本で出版された『街ぶら台湾華語』(アスク出版 1700円+税)などでいかんなく発揮されていますが、本書のコラムは日本語と中国語の対訳があるので、ちょっとした中国語の読み物として力試しになります。

ところどころに台湾の生活が垣間見える例文があり、

たとえば124ページには

你有在用LINE嗎?    LINE使っていますか?

有啊!   はい。

沒有。 いいえ。

という例文がでてきます。

「へぇ~台湾の人もLINE使うんだー」といった感じですね。

また、この「有在~」という表現自体も、とても台湾華語らしい言い方でもあります。(おそらく中国の普通话では你用~吗? 用/不用のようになると思います。)