【やさしい中国語文法】離合詞って何だべさ?

離合詞って何だべさ?

先日のレッスンで、「学校が5日間休みになるからどこかに行かない?」という表現が出てきました。

それにしても、

「休みになる」のは「放假 fàng jià」なのに、

「5日間休みになる」となると、「五天假 fàng wǔ tiān jià」

と、間に「五天」をはさんでくるところが、学習者を惑わせます。あれ?「放假」ってひとつの単語じゃないの?ってなりますよね。

くっついたり離れたり離合詞

「放假」のように、間に時間量などを挟めるフレーズ(動詞句)は離合詞と呼ばれます。「放假」とくっついてみたり、「放五天假」と離れてみたりちょっと変わった振る舞い方をします。

なぜこうなるのかというと、離合詞はもともと「動詞+目的語」だったものが、一語になったものだからです。

日本語でも「夢見る」とか、「垣間見る」、「口走る」のように名詞+動詞が一語になったものがありますね。

もともと2語だったものなので、時間量や完了(~してしまった)の「了」などが間に割って入る余地があるのです。また、離合詞自体が「動詞+目的語」の構造になっているので、この後に目的語を取ることができません。これについては後で見ることにしましょう。

離合詞の見分け方

ぱっと見て「あ、これは離合詞だ」と気づくものでしょうか?なかなか難しいと思います。では、「頻出離合詞100!」みたいな感じで覚えた方がいいのでしょうか?別にやらなくていいと思いますよ。私の場合は、なんとなく使えるようになりました。よく使う表現は自然とそれらしく使えるようになるものです。

しっかり確認したいときには、辞書を引くと離合詞は2つの漢字の間に//が入っています。

たとえば

放//假 fàng//jià

結//婚 jié //hūn

のようになっています。

間違わない 離合詞の使い方

簡単なルールを頭に入れておくといいと思います。それは離合詞の後ろに目的語を置かないということ。

たとえば、「~に会う」は離合詞「見面」を用いますが、

「彼女に会う」といいたいとき、「彼女」を離合詞の後ろに置くことはできません。

*我明天要見面 のようには言えないのです。

では、どうすればいいのか。

「彼女に」を動詞の前に移動させます。

動詞の後にあったものを前に持ってくるときには、何かしら前置詞が必要になるのでお忘れなく。彼女「に」というのならば「跟」她となりますよ。

明天我要跟她見面 私は明日彼女に会います。