1冊で台湾をぐるっと一周できるテキスト
本教室の入門クラスで使用しているテキスト『今日からはじめる台湾華語』の著者、樂大維先生による台湾華語の新しいテキストをご紹介します。
樂大維 著 白水社 刊 2200円+税
本書は、書名の通り、台湾島を一周しながら、ゆく先々で旅行会話を導入していく構成になっています。
台湾島の17の縣、市をすべてめぐります!ここまでしっかりと台湾各地に触れた旅行会話テキストはこれまでにありません。
補充単語として、ご当地の食べ物やお土産も充実しているので、解説も読んで、出発前に期待を膨らませましょう。
首里と水族館を見ただけで沖縄を知ったことにはならないように、台北の観光地と夜市だけでなく、もう一歩踏み込んで地域の暮らしを知ることで台湾の魅力がより深く堪能できるのではないかと思います。
かくいう私も初めての台湾旅行は台北から台東まで東海岸の自転車旅行でした。
清水断崖やタロコ渓谷は今でも印象に残っていますが、印象にも残っていないようなその土地の人とのやり取りや眼に入ったもの、口に入ったモノ、温度、湿度、におい、音などが意外と自分の経験として今も効いているような気がします。
前書きによると、著者の樂大維先生ご自身がこの本を執筆するためにボイスレコーダーとメモを片手に台湾各地に足を運ばれたんだとか。なるほど、生き生きとした会話表現はしっかりした取材に基づいているんですね!
レベルとしては、初級文法を一通り終わらせて、「さあ、いよいよ実践!」という人向けです。