水曜の朝は初級クラスです。
学習歴およそ半年程度のみなさんと
和気あいあいと楽しい会話中心のレッスンをしながら、毎回一つだけ、文法のポイントをご紹介しています。
今週は了について学びました。
「了」はいろいろ話さなきゃならないことがあるんですが、
いっぺんに理解しようとすると必ず消化不良になるので、
最初は、文の最後に出てくる「了」だけ。
文末の「了」は新しい状況が生じたことを表す、つまり「今、~になった」という意味だ、とだけ押さえておいて下さい。
たとえば、道をたずねて教えてもらい、「分かりました」というような時には、
今まで道を「知らなかった」⇒ 今は「知っている」という新たな状態が生じた!
ということなので、ここで「了」の出番です。
「知っている」は知道を使いましょう。
請問,郵局怎麼走? :すみません、郵便局はどう行けばいいですか?
qǐng wèn yóu jú zěn me zǒu
一直走到前面那個紅綠燈,然後往左轉就看到。:この先のあの信号までまっすぐ行って、左に曲がると見えますよ。
yì zhí zǒu dào qián miàn nà gè hóng lǜ dēng rán hòu wǎng zuǒ zhuǎn jiù kàn dào
好,我知道了,謝謝!:分かりました。ありがとうございます。
hǎo wǒ zhī dào le xiè xiè
こんな感じで「我知道了」が自然に口をついて出てくるといいですね。
ところで、
冒頭のセリフはドラえもんに出てきそうな、のび太とママのやりとりですが、
我知道了
というと、ママの言いつけに対し、「分かりました」という、とてもおりこうさんなお返事です。
我知道!
だったらどうでしょうか?
「了」がありません。
あたらしい状況は生じません。
ママに言われて、「今、分かった」のではなく、
もともと「知っていた」ことになりますね。
我知道!
は「そんなこと言われなくても分かっているよ!」という感じです。
まとめ
文末の「了」のキホンは変化、さっきとはちがう、ということです。
もう一つの了について話さないといけないんですが、文法はいつも腹八分目がおすすめです。また次の機会にゆずります。