初級クラスで「~から」という表現を習ったときに必ず受ける質問は、
離と從はどちらも「~から」と習ったけど、
どう使い分けるの?
という質問です。
もし、初級レベルで、
四の五の言わずに単刀直入に、というのなら、
「~から遠い、近い」のときは離、ほかは從と覚えておけば大丈夫です。
もうすこし、しっかり語義の違いを説明すると、
從は「起点」を表します。
なので、「~から…まで」
と言いたいときには、やはり
從~ 到…
というように從を使います。
從台北搭高鐵到台中要多久?
台北から台中まで新幹線でどれくらい時間がかかりますか?
一方、離の方はというと、「へだたり」を示します。
從は「出発点はどこからカウントするか」
離は「間がどれくらい空いているか」ということに注目する表現です。
その単語が、ある現象のどこに注目しているか、ということはとても重要です。
同じ事柄を表していても、話し手が何を意識しているかによって、表現は変わります。

同じイラストを見ていても、黒に注目している人は「二人が向き合っている」と表現するでしょうし、
黄色に注目する人は「くびれた壺がある」と表現するでしょう。
言葉もこれに似た性質があります。
さて、離の話に戻りますが、
離は起点ではないので、日本語にしたときに「~から」になるとは限りません。
次の日本語で「まで」に当たる部分を中国語では離を使います。
テストまであと3日しかない!
離考試只有三天。
まとめ
離と從の使い分け。
1.最初は「~から遠い/近い」のときは「離」と覚えておく。
2.從は起点
離はへだたり
3.離考試只有三天のような離「~まで」の使い方に注意。